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新世紀エヴァンゲリオン 蒼い瞳のフィアンセ 第101話 B Part 「おはようっ、アスカ!」 「おはようございますっ!」 アスカとシンジが教室に入ると、ヒカリとユキが元気良く声をかけてくる。アスカとシンジも元気良く返事をして、今日も平和な学園生活が始まる。 「ねえねえ、聞いてよアスカ!」 「私の話も聞いてくださいね。」 早速ヒカリとユキがアスカに詰め寄るようにして話しかける。どうやら、早く話したいことがあるようだ。 「はいはい、わかったから。落ち着いて話なさいよ。」 アスカは少し引きながらも、笑顔で二人の相手をする。だが、女の子同士の話題にシンジが加われるはずもなく、シンジは一人取り残される。アスカは一瞬シンジに注意を向けたが、下僕一号――ケンスケ――とトウジの姿を目にすると、安心して注意をそらす。そして、少し遅れてマリアが加わり、女の子4人の姦しいおしゃべりが続く。 さて、マリアがなぜドイツに帰っていないのか。それは、悩んだ末に、アスカはマリアに残ってもらうことにしたからだ。理由は特に無い。強いて言えば、直感だ。 そして、エヴァの配備先とパイロットの選考は、結局次のようになった。 中国支部のエヴァは、中国支部とインド支部から選ぶこと。 ドイツ支部のエヴァは、ドイツ支部とドイツ第2支部から選ぶこと。 アメリカ支部のエヴァは、アメリカ支部とアメリカ第3支部から選ぶこと。 ブラジル支部のエヴァは、ブラジル支部とオーストラリア支部から選ぶこと。 エジプト支部のエヴァは、エジプト支部とインドネシア支部から選ぶこと。 フランス支部のエヴァは、フランス支部、ロシア支部、イギリス支部から選ぶこと。 また、具体的なパイロットは次の通りになった。 ◎が正パイロット、○が副、△が予備である。 中国支部 :◎ミンメイ、○ラシッド、△カリシュマ、△ジャッキー ドイツ支部 :◎ウィチタ、○ハンス、△ハンナ、△ヨハン アメリカ支部:◎キャシー、○アリオス、△アールコート、△テリー ブラジル支部:◎ミリア、○マックス、△ジュリア、△エドナ エジプト支部:◎サーシャ、○ザナド、△クリスティン、△ハッサン フランス支部:◎ハウレーン、○アニー、△イライザ、△セルゲイ ちなみに、本部には研修生がまだ残っている。様々な理由で生じた欠員を埋めるべく、代わりの研修生が送り込まれたからだ。まあ、10人に満たないが。 アスカからすると、ミラクル5のメンバーが散らばって、少し寂しい感じがする。なんだかんだ言って、研修生がいる時は賑やかだったし、忙しいなりに充実していたからだ。まあ、研修生がいつかは本国に帰ることは理解してはいたのだが、実際にいなくなると寂しいものだ。 ただ、その分アスカの心の中に占めるシンジの割合が増えているような気がするが、気のせいではないだろう。アスカとて年頃の女の子だ。方向性は最悪だったけれど、男が自分のために命を賭したのだ。全く心を動かされなかったと言ったら嘘になるだろう。 実際、シンジは自爆装置のスイッチを入れていた。そう、シンジは脅しではなく、本当にゼウスの連中やマケドニアの人々を道連れにして、アスカの後を追って死のうとしたのだ。もう少し遅ければ、どんなに凄まじい災害を起こしたことだろう。それを思うと空恐ろしくはなるが、さすがにシンジばかりを責められなかった。 それに、結果論だが、シンジの行動は吉と出た。シンジの攻撃があまりにも急だったので、ゼウスの連中は証拠を隠滅する時間がなく、秘密基地のデータを残らず押収することに成功したのだ。 その中には、エカテリーナやフェイの暗殺計画はもとより、数々の悪事の証拠が残されていたのだ。そこから、イラクを裏から操っていたのがゼウスだったこともわかった。要は、イラクという強大な帝国を作りあげ、周辺諸国の共通の敵を作り、団結してこれを叩くと同時に新たな国造りをするという、壮大な計画だったのだ。一歩間違えれば、世界はゼウスに裏から操られていたかもしれない。 だが、その証拠を公表し、関係者をことごとく拘束することにより、ゼウスの組織は壊滅的な打撃を受けた。エヴァを建造する秘密基地も見つかり、あと半年後に完成したであろうこともわかった。また、ゼーレの時と同じようにして、ゼウスの財産は根こそぎ奪い取った。 そうして、半年ほどでゼウスの組織は世界から駆逐され、影も形も無くなった。世界はほぼ元通りになり、イラクやその属国も民主化され、若干国境線が変わった地域もあったが、中東とバルカン半島という2つの紛争多発地域の混乱が収まり、世界は平和的になりつつあった。 そうした中で、アスカやシンジは無試験で私立高校へ入学した。むろん、ネルフの息がかかった高校で、ネルフ関係者やアスカ達の友人は皆同じ高校に入学している。 アスカは、一時よりは格段に減ったが、それでも週平均で約20時間はネルフの仕事をこなしている。それでも、シンジや友人達と精一杯青春を謳歌していた。 「ねえ、アスカ。何か考え事?」 どうやらアスカは、少しぼーっとしていたらしい。ヒカリが心配して声をかける。 「あ、うん。なんかさあ、平和になったなあって思っていたのよ。」 「そうですね。惣流さんのおかげですよ。」 アスカの呟きに、やけに力強くユキが反応する。ヒカリは苦笑するが、マリアはスルーして別の話題を振る。 「ねえねえ、もうすぐアスカの誕生日よね。みんなでぱあっと騒ぎましょうよ。」 「いいですねえ。何か手伝うことがあったら言ってくださいね。」 こうして、いつの間にかアスカの誕生会の話題になっていく。 |
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